令和7年度 学校等訪問事業⑥ 富士見市立つるせ台小学校

 東京学芸大学と辟雍会の共催事業・学校等訪問事業による「先輩たちのいる学校を訪ねよう!」の6回目は、101日(水)に富士見市立つるせ台小学校で実施しました。参加した学生は5名(学部生4名、院生1名)、引率者は辟雍会から副会長の臼木信子先生、大学からは荒川悦雄(辟雍会理事兼任)でした。校長の藤谷健二先生が迎えてくださり、教頭の田村和彦先生がご案内くださいました。学校教育目標は「思いやりのある子 よく考える子 がんばる子」です。

 つるせ台小学校は、駅に近い住宅地の統合新校として開校20年目に当たるそうです。オープンスペースの教室や、太陽光発電・屋上緑化・校庭の芝生化等のエコスクールパイロット・モデル事業(文部科学省、農林水産省、経済産業省、及び環境省が連携協力)の認定校です。地域と連携した教育活動を推進している公立小学校です。

 校長室の隣の会議室にて学校紹介をしていただき(写真1)、総勢で一回り校内見学、その後、校内を各々自由に授業見学する行程でした。教室は、基本的に、廊下側の壁が無い構造で、南北あるいは三方向に窓がある広々した感じでした。我々一行が廊下を進んでいくと、教室の児童らと、時折、目が合いました。すると、授業中でしたが、挨拶や歓迎の言葉があちらこちらから湧き上がってきました。教室の壁が無い構造は、開校当初は、先生らも戸惑ったようですが、現在では、廊下側の領域にカウンター風のテーブルが並べられ、提出物を集めるのに使うなど、先生たちに活用されていました。目的別に従来風の教室もありました。校内の掲示物は趣向が凝らされ、階段のステップの鉛直面にも「1 km = 1000 m」などの豆知識がありました。特に手が込んでいたのは、図書室の装飾でした。上履きを脱いで入室し、内装の六面が水族館風に施されていました。なんと、書棚が囲む中央の空間には、机と椅子ではなく、車座にクッションが配置されていました(写真2)。目につくところは、科学の本でいっぱいでした。

 あいにくの雨天でしたが、校内発電を確認しました(写真3)。休み時間の児童らは、人懐っこく、昇降口にいた我々に、亀を触って見せたり、金魚の水槽のことを紹介してくれたりしました。我々の間をカエルのようにぴょんぴょん飛び跳ねている男の子は、「僕の名前を憶えてね」と名札を見せてくれました。

 給食はソフト麵と漬物と卵焼きと牛乳で、九州の味付けだと放送係の声が流れ、フォークでいただきました。午後は、教頭先生のお話でした。教職に就いて、人の成長に永くかかわることができることを喜んでいらっしゃいました。

 帰り際に、正門にて集合写真を撮っていると(写真4)、「ケロケロ!」と先ほどのカエルの男の子が声をかけてくれました。「よく考える子」らの成長がとても楽しみになりました。

 駅までの道の学生たちは進路の話で持ちっきりでした。(荒川悦雄)

 

写真1 学校紹介の様子

tsurusedai_fig1_371008.png

 

写真2 水族館のような内装の図書館(一部加工)

tsurusedai_fig2_371003.png

写真3 校内発電のモニター

IMG_1210.jpg

写真4 正門前にて集合写真

tsurusedai_fig4_371008.png

更新: 2025-10-08