辟雍NEWS
令和7年度 学校等訪問事業⑧ 玉川聖学院中等部・高等部
東京学芸大学と辟雍会の共催事業・学校等訪問事業による「先輩たちのいる学校を訪ねよう!」の8回目は、10月9日(木)に玉川聖学院中等部・高等部(世田谷区)で実施されました。当校は東横線自由が丘駅と大井町線九品仏駅に近い閑静な住宅街にあります。
当校は女子校として「世界をつなげる心を育てる女子教育」を掲げています。安藤理恵子学院長は、「世界」とは「となりの人」のことを意味し、生徒には「つなげる」人間になってほしい、そして学校生活では「かけがえのない私の発見」「違っているからすばらしいという発見」「自分の可能性、使命の発見」という「発見」を追及してほしいと強調します。その上で、精神的に変化の大きい女子中高生には、芯になるバックボーンを示すことが必要だと説きます。
授業参観は学生の専攻に倣って、英語会話・英語科コース、理科・情報化コース、国語科・社会科コース、芸術・家庭科・特別支援コースの4つに分けて案内されました。案内の先生方の学生に対する解説の丁寧さ、優しさが感じられました。
昼食時に行われた訪問の振り返りでは、学生から感想と質問がたくさん出ました。学芸大学卒業生2名の女性教員が教師としての経験談を交えて応答しました。また、当校の卒業生でもある育休の先生が幼児を抱えながら、仕事と子育てにまで及ぶ現実の話をした時は、参加者全員(女子学生)が関心をもって耳を傾けていました。学芸大学で学んだ特別支援教育は教育現場のどんな場面でも生きているという話もありました。櫛田真実中高等部長(校長にあたる)は、私学であることやミッションスクールの特色などについて自身の教師歴(公立から私立へ)を辿りながら解説しました。学生たちは教師の在り方について一つの示唆をあたえられたようでした。
参加した学生13名(学生10名、院生3名)、引率者は大学からVoegeli Wolfgang准教授、辟雍会からは小澤一郎理事でした。(小澤一郎)
写真1 校舎は2階の廊下で特別教室棟につながる(一部加工)
写真2 廊下で授業の説明を聞く学生たち(一部加工)
写真3 本学卒業生の教員の話を聞く学生たち
写真4 参加者一同
訂正 2025/10/15