令和7年度 学校等訪問事業⑤ 文化学園大学杉並中学・高等学校

 東京学芸大学と辟雍会の共催事業・学校等訪問事業による「先輩たちのいる学校を訪ねよう!」の5回目は、9月30日(火)に文化学園大学杉並中学・高等学校で実施されました。本校の歴史は女子校から始まりました。そして10年前にカナダBC州政府の"Bunka Suginami Canadian International School(BSCIS)"の卒業資格を得るというダブルディプロマの制度を国内で初めて導入しました。その頃から、学校の風土が大きく変わりました。その後、男女共学校となり、教育方法・内容にも変化が見られました。本校の建学精神は「感動の教育」。青井静男校長は生徒たちに「燃えよ!価値あるものに」と激励しています。

 学生たちは数人に分かれて授業見学をしました。社会科、国語では常に生徒たちが一人1台のパソコンを用いながら、意見交換し発表し合う光景が見られました。テンポのよい授業には生徒の緊張が途切れることがありません。また資料を読み取り自分の言葉で説明する国語の授業は、社会科の授業にも相通じるところがあり、そこに教師の力量の高さを感じさせます。

 本校は、PBL型授業を進め、生徒の活動を中心とした授業設計を行っていますが、それをすべての教員が実践しているところにこの学校の特色と強みがあります。校長以下、役職ある教員をはじめ、新しいことに挑戦する姿勢がみなぎっています。STEAM教育を進め29人のネイティブ教員が英語教育を担い、多数の帰国子女を受入れる。学校全体がグローバルな雰囲気に包まれています。

 珍しいことに、カナダ人の教員志望学生の教育実習の場を提供しています。さらに校内に「文化杉並教育イノベーションセンター」を設立して、未来志向の先生の養成に注力し、校内に留まらずその活動を学校外に拡大してすべての教員研修の機会を提供する活動を始めています。学生も研修の一部を試聴し、活動しました。新しい風がいつも漂っている学校―この学校を束ねるのは松谷茂理事長で、本学卒業生でした。

 参加した学生は6名(学部生5名、院生1名)、引率者は大学から見世千賀子准教授、荻上健太郎准教授、荒川悦雄教授(辟雍会理事兼任)、辟雍会からは小澤一郎理事でした。(小澤一郎)

 

写真1 学校の校旗

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写真2 廊下で授業見学前の案内を受ける学生たち

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写真3 試みとして教員研修の一部を受講する学生たち

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写真4 参加者一同

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更新 2025-10-08