令和7年度 学校等訪問事業① 青稜中学校・高等学校

 今回6回目を迎える東京学芸大学と辟雍会の共催事業・学校等訪問事業「先輩たちのいる学校を訪ねよう!」は、去る9月8日(月)の午後に訪問した青稜中学校・高等学校を皮切りに始まりました。この日は、気温30度越えの暑さ。全館冷房のきいた校舎に入ると、思わず息を吹き返しました。

 

 当校は、JR大井町駅から東急線で一駅の交通至便な場所にある私立の中高一貫校です(写真1)。都会のど真ん中にありながらも校舎前は緑の樹木で繁る公園があり、園内の整備されたグランドは当校が借り受けて生徒が有効に活用していました。特別な教室で学校の概要を説明するのは本学卒業生である理科の西垣津英孝先生(写真2)。中高1500人の生徒に対し教員が約100人(専任と非常勤が半々)、教員は創意工夫をもって比較的自由に授業を取り組んでいるようすを聴きました。本学から訪問した学生たちの素朴な質問に笑顔で丁寧に答えてくれました。最初に覗いた教室は中学2、3年生の授業として行っている校長みずから企画のゼミでした。民間業者のゲストティーチャーを交えて中学生に何事にも興味関心を持ち、課題を設定することの大切さを示す授業でした。本学の学生たちが驚いたのは生物室でした。たくさんの動物(小鳥、リス、ネズミ、魚、蛇)、しかも珍種の生き物が所狭しと飼育されていて、生物好きの生徒にはたまらない空間でした。生物部の部員は100人。ここに入部したいために入学を目指す生徒もいると伺いました。しかし、教室に充満している動物の独特な臭いに慣れるには、相当な時間が必要と感じました。

 

 授業観察を終えて、若い校長先生を囲んで質疑応答がありました。学校の外に目を向ける先生はマスコミの取材にも応じ、この日も取材でカメラが廻っていました。学生たちには、生徒が10年後、20年後にチャレンジできるようにするために教員に何が求められるか、その感度を高めていくことが大切と印象に残る言葉を投げかけました。

 

 参加した学生は4名(学生3名、院生1名)、引率者は大学から藤野智子教授、荒川悦雄教授、辟雍会からは小澤一郎理事でした。(小澤一郎)

 

写真1 校舎の玄関

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写真2 先輩の西垣津先生による学校説明

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写真3 国語の課題の解説に聞き入る生徒と学生

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写真4 参加者一同

(準備中)