第5回学校等訪問事業 国際基督教大学高等学校

 第5回東京学芸大学と辟雍会の共催事業の学校等訪問事業「先輩と一緒に学校に行こう!」の第4回目は10月8日(火)に国際基督教大学高等学校において実施されました。小雨が降る中、国際基督教大学(ICU)の広大なキャンパスの一角に訪問しました。

 

 中嶌裕一校長の説明によると、この学校の設立は特異でした。1970年代の高度経済成長期に企業等の海外進出が盛んとなり、帰国子女が増え続けたなかで1978年に設立されたのですが、その際、政府から財政援助があったということです。もう一つ特異なこと、この学校の生徒の割合が2:1で帰国生が多いということです。校長はこれを黄金比と言います。この比率を定めるにあたって東京学芸大学を退職し、当校の帰国生徒教育センター長になった原真教授(元附属大泉中学校校長・附属高校大泉校舎主事、)が企画にかかわっていたことは興味深い。帰国生の教育という糸で本学と深い結びつきがありました。「帰国して違和感を持っている子どもに来てほしい」という校長の言葉は、長年の帰国生徒教育の実践から生まれた愛情あふれるメッセージでした。

 

 授業見学は2班に分かれて、英語、理科、数学、体育など教室を廻りました。英語と国語が5段階、数学が4段階のレベルに分かれ、少人数教育を徹底しています。見学を終わって、校長は学校説明に加えて、大学で教職課程の授業を持った知見から、私立学校の特色を幅広い観点で説明し、私立学校への就職に関して実際例を紹介しました。就職を身近に考えている上級生にとっては興味津々の話でした。学生からも質問がたくさん出ましたが、それに対して丁寧な回答がよどみなく続きました。

 

 参加した学生13名(1年3名、2年2名、3年3名、4年2名、院生3名)、引率者は大学から見世千賀子先生、荒川悦雄先生(辟雍会理事)、そして辟雍会理事・小澤一郎でした。(小澤一郎)

 

写真1 学校の玄関に掲示された看板(ICUHS)

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写真2 教室に入る前に授業の説明を受ける学生たち(画像は一部加工)

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写真3 授業参観する学生たち(画像は一部加工)

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写真4 参加者一同(画像は一部加工)

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