新年のご挨拶

 明けまして、おめでとうございます。会員の皆様には、本年もよい年でありますようにお祈りいたします。

 

 昨年は本学が創基150周年を迎えて、その記念行事が行われました。5月に本学卒業生でWBC野球日本代表監督の栗山英樹さんの講演があり、集まった学生たちに感動を与えました。優勝チームの監督という功績に対する抱負でなく、選手とのコミュニケーションや決断、責任といった人としての生き方の矜持が多くの聴衆者の心に響きました。

 11月にはコロナ前の賑わいを取り戻した小金井祭の期間中に記念式典が開催されました。それに続く教育シンポジウム「魅力ある学校を求めて~さまざまな学校経験こそわが財産~」では、本学卒業生で都立高等学校及び私立男子校の校長として教育改革を推進した栗原卯田子氏の講演がありました。そして、そのあとのパネルディスカッション「東京学芸大学で学んだこと及びこれからの東京学芸大学に期待すること」には現在活躍中の若手の教育実践者によって本学の魅力が語られました。

 辟雍会もこうした記念行事に寄り添いながら、大学との共催事業「近県学校訪問」(ボツワナの学校とのオンライン、埼玉県公立学校、都内私立学校)を復活させました。参加した教員志望の大学生や院生が教育現場を体験し、本学卒業生のアドバイスを受けました。

 今年はオリンピック・パラリンピックがパリで開催されます。スポーツの世界で本学関係者の活躍も期待されます。とりわけ本学の栄誉賞を受賞した柔道(女子48kg)代表の角田夏実さんの活躍が注目されます。

 

 辟雍会は2003年11月に設立されました。以来、20年を経過したところです。20周年記念の事業も年内に展開しようと考えています。昨年4月に兵庫県支部が発足しました。今年もまた新しい支部の設立を期待します。

 国内に散らばる会員の皆様、その他すべての会員の皆様のご活躍と共に、辟雍会として新しい年を歩んでいきたいと思います。

令和6年元旦

東京学芸大学辟雍会

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 (2023.11 小澤撮影)