会長就任のご挨拶

辟雍会会長  長谷川 正

 第5代辟雍会会長就任に当たりまして,ご挨拶申し上げます。

 昭和55年に東京学芸大学に化学教室の教員として赴任し,定年後も理事・副学長を務めましたので,私は大学に40年間勤務いたしました。40年の間に大学はいろいろ変わり良くなったところも多々ありますが,近年,皆様に愛されてきました桜が老木となり,台風で倒れたり倒木の恐れから伐採したりで本数が減り,今年の満開の桜は綺麗でもちょっと寂しく感じました。

 本会は17年前に設立され,その設立にも関わりました。本会は,その後,順調に発展し支部が27設立され,現在も支部設立に向けて準備されている県があります。このように本会が発展できましたのは,会員の皆様のご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。支部は,同窓の方々が集って情報交換や親交を深めることができる場となると共に,他の地域の同窓生や在校生に情報を発信する拠点ともなっています。本会を更に発展させて行くために,この支部作りを積極的に支援すると共に支部活動の活性化への協力もして行きたく考えています。

 今年は東京オリンピックが開催される希望に満ちた年となるはずでしたが,新型コロナウィルス感染症の世界的拡大のため,開催が来年に延期になってしまいました。オリンピック・パラリンピックだけでなく,各種催しが延期や中止となり,大相撲やプロ野球オープン戦は無観客で行われました。東京学芸大学の卒業式・入学式も中止となり,新学期の授業開始は4月27日からと例年より2週間程遅らせる予定になっていますが,状況によっては更に遅くなるかもしれません。本会としては,大学に協力して,在校生が通常の大学生活を送ることができる環境に早くしたく考えていますが,この新型コロナウィルス感染症拡大は今までにない異常事態で,まだワクチンも開発段階で治験の域を出ていませんため,今は手洗いや消毒等の感染予防対策の徹底に協力するしかありません。会員の皆様も十分予防対策を取り「三密」の場はお避けください。

 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため外出自粛が要請され緊急事態宣言が出される可能性も高まっています。このような時期ですので,本会の会議の開催も難しい状況にありますが,これを機にこのような状況下でも本会の機能が損なわれないような組織の在り方と運営方法や支部活動への協力策等を検討し,本会の更なる発展を目指していく所存です。

 会員の皆様の変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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