新年のごあいさつ

 辟雍会員の皆様、新年、明けましておめでとうございます。

 会員の皆様におかれましては、今年もそれぞれに熱い思いをこめて新年を迎えられたことと拝察いたします。

 辟雍会は、今年でもう創立17年目になりますが、昨年も福井県支部が結成されるなど少しずつ基盤整備が進んできております。これもひとえに関係各位のご尽力の賜物であり、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

 ところで、今年は年初から世界の人々の平和と安全への希求とそれを裏切る動きや事態を伝えるニュースが交錯しながら飛び交っています。そういう中にあって注目すべきことは、地球温暖化の危機を克服しようとする世界の若者たちの積極的な行動です。今年のオリンピックが東京で開催されることを考慮すると、世界平和の実現や地球温暖化の防止に向けて日本から新しいメッセージが発せられるようにしたいものです。また、今年は未来に向けて子どもたちの夢が膨らむ年でもあってほしいと思います。今年末には学芸大学ホームカミングデーで清水先生からお話しいただいた「はやぶさ2」が地球に帰ってまいります。「はやぶさ2」が持ち帰ってくる資料は、きっと私たちの宇宙への夢をさらに大きくするものになるでしょう。同じように、地球の未来を担う子どもたちに対してどのような教育を行なっていくのが望ましいのか、長期的視野に立った斬新かつ大胆な議論が巻き起こることを期待します。もちろん、東京学芸大学がそのオピニオンリーダーとなるべきであり、私たち辟雍会も、微力ながら学芸大学に協力できるよう頑張ってまいりたいと思います。

 そうした充実した一年とすべく、辟雍会員の皆様、ご支援・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

2020(令和2)年正月

東京学芸大学辟雍会会長 馬渕 貞利