先輩たちのいる学校を訪ねよう! ―文京区立茗台中学校―

 辟雍会と大学のキャリア支援課の共同事業として実施している学生の近県学校等訪問事業のうち3つ目のコースの報告です。我々は9月30日(月)に文京区にある茗台中学校を訪ねました。学生(院生・海外からの教員研修生・留学生を含む)が7名(申込8名、欠席1名)を本学の音楽科の吉川文准教授、辟雍会の丹伊田敏副会長と共に引率しました。

 最初に見学した教室では前週に終えた中間考査の結果を返しておりました。目の前の学生の答案は全部に丸がついていたのが目に入り、「おっ、満点だね」と小声で言ってしまったのですが、なんと当人が振り返り、どきっとしましたが、満面の笑みを見せてくれました。最新ICTの都内最先端校を自負する当校では、天井から近距離で大きく映し出される3000 ルーメンのプロジェクター映像、94インチの電子黒板、これらに併用可能な手書きできるスライド式の白板と先生が縦横無尽に重なって行き交い授業が進められていました。タブレット端末の用意は3人に1台の割合なので、全員に行き渡らないのだけど、そこは工夫して、学年毎に一斉に使うのだそうです。コンピュータの調子が悪いときにはICT支援員が週1日来てくださるそうですが、緊急の時は本学の情報科をご卒業の校長先生自らが駆けつけて対応してくださるので「スーパーICT支援員」と呼んでもらっているのだそうです。文京区は学校選択制となっており、区内の入学希望者が当校にたいへん多く集まり、抽選となるとのことがよくわかりました。大学生がサポートとして当校に雇ってもらえる制度もあるそうで、生徒にノートをとるタイミングなどを教えているのだそうです。予定されていた見学に加えて、課外活動の茶道部が開催するお茶会にも留学生とともに臨席させていただきました。

 令和元年11月8日(金)は当校が一会場となる「第23回視聴覚教育総合全国大会」「第70回放送教育研究会全国大会」の合同大会が開催されるそうです。

 学校はどこも同じではないと圧倒され、21世紀の授業はこうなのかという先生の技と魅力に引き込まれて参りました。

(事業部長 荒川悦雄)

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