東京学芸大学同窓会総会の開催

 令和元年6月2日(日)の午後、一般社団法人東京学芸大学同窓会の総会が本学芸術館において開催されました。出口学長や大学執行部、辟雍会会長・役員が来賓として出席しました。総会では2年間の理事長職を務めた髙橋武郎氏が退任し、新理事長に和田利次氏が選任されました。

 総会後は、「パラリンピックを通して、社会を変える。教員にできること。」と題して本学保健体育科卒業生のマセソン美季先生(旧姓松江)の講演がありました。先生は大学1年次に交通事故にあい、車椅子生活を強いられましたが、3年次(1998年)に長野・冬季パラリンピックアイススレッジスピードレースに出場し、3つの金メダル、1つの銀メダルを獲得するなど輝かしい戦績を残しました。卒業後は渡米して大学で障害者スポーツの指導者として研鑽を積み、米国・カナダで生活を送っています。現在は日本財団パラリンピックサポートセンター推進戦略部プロジェクトマネージャーに就任し、世界各地で公演活動を行っています。先生はパラリンピックから子どもたちが学ぶことは多く、とくにインクルーシブ教育をすすめて共生社会を推進する力となるものだと強調しました。"Impossible"(不可能)は"I'm possible"(私には、できる!)となる、と投げかけられた言葉は学校現場の先生方にとって「社会を変える」新たな取り組みに意欲がかきたてられたものと思われます。

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