会長あいさつ

東京学芸大学辟雍会会長

    馬 渕 貞 利

 今年は、三月になって春の到来が早まり、今、東京学芸大学の構内は百花繚乱のごとく華やいでおります。その上、木々の新芽も一斉に吹き出して、みずみずしい新緑が目を楽しませてくれています。

 私は、この二年間、多くの人びとに支えられて辟雍会活動の前進を期してまいりました。とりわけ辟雍会役員の皆様や事務局の林さん・大澤さんには日頃からさまざまな形でご支援・ご協力をいただき、心より感謝申し上げる次第です。

 ただ、辟雍会が立派に機能し、東京学芸大学にとって有益な学友会組織になるためには、まだまだ多くの課題が残っています。今年、辟雍会は創立15周年を迎えます。こうした節目の年に、引き続き辟雍会の会長職に就任するにあたり、私の抱負の一端を申し述べ、新年度の会長あいさつとさせていただきます。

 東京学芸大学の学友会である辟雍会は、東京学芸大学を同じ「学びの場」、「生活の場」とした学生・教職員(および現にそうしている学生・教職員)がアイデンティティを共有する組織です。それゆえ辟雍会は、学芸大学の関係者であるというアイデンティティを共有する会員相互の連携を生み出し、その人的ネットワークを構築することを目指しています。その際の結集軸の一つとなるのが、現在、全国の都道府県で創設されつつある辟雍会の都道府県支部です。全国各地の出身者が全国各地で活躍している東京学芸大学は、まさしく「全国区」の大学と呼ぶにふさわしい状況を作り出していますが、私たちは、そうした全国各地で学芸大学の卒業生が結集し、連携を取り合う場として辟雍会の都道府県支部を位置づけています。したがいまして、全ての都道府県支部を一刻も早く整備することが、辟雍会の当面する大きな課題の一つとなっています。今現在、16の県(全体の3分の1強)で支部が結成できておりませんが、こうした状態を早く克服したいと思います。

 全国各地における支部づくり事業の推進と併せて、今期、特に努力したいことが三つあります。その一つは、東京都に在住し、教職以外の職場で働く卒業生の結集の場を作ることです。皆様ご承知のように、東京都には、学芸大学を卒業した東京都の学校教員を構成員とする「一般社団法人東京学芸大学同窓会」という先輩格の同窓会組織があります。現在、辟雍会は、この東京学芸大学同窓会とさまざまな形で連携して活動しておりますが、学校教員でない東京都在住の学芸大学卒業生と連携する手立てを持っておりません。辟雍会は、そうした人びととのネットワーク作りを検討していく必要があるように思います。二つ目の課題は、現在、複数の府県にまたがって作られている近畿支部を各府県別に独立した形にするということです。近畿支部は他の地域と比べて相対的に出身者やそこで働く卒業生の数が少ないことを考慮して結成されたという経緯がありますが、活動の便宜を考えても各府県別に独立するほうが望ましいように思われます。近畿支部の関係者の方々とご相談しながら現実的かつ望ましい方向を探っていきたいと思います。さらに、もう一つの課題は、活動が思うに任せない支部への支援を強めることです。支部活動が活発でない要因はさまざまあろうかと思われますが、その要因に対応する支援の方法を検討し、支部活動が活性化できるように努めていきたいと思います。

 これら支部組織に関する諸課題は、いずれもかなりの労力を必要とすることばかりです。辟雍会組織部の体制強化を図り、関係各位のご協力を得ながら、実現を期してまいりたいと思います。

 今期の大きな活動目標の第二は、地方支部とのネットワークとは別に、辟雍会の組織的ネットワークの大枠を作り上げることです。学芸大学には現役の学生や卒業生の間で、研究会、サークル、ボランティア団体など、さまざまな組織が作られています。それらの組織を緩やかに結ぶネットワークを作り、辟雍会がその中心的存在になるような構造を作り上げるということです。具体的には、学内の各専攻・教室の同窓会組織やサークル・研究会などの同窓会組織を調べ上げ、それらの組織と連絡がつけられるネットワークを作り、それを通じてさまざまな連携作業ができるようにすることです。こうした関係の構築は辟雍会活動を一層幅広いものにし、効果的なものにすると思われます。もちろん、こうした連携が密になればなるほど、辟雍会の仕事量も増え、事務的にもより多くの作業が求められます。事業の進捗に合わせて、事務体制の在り方を含めた検討が必要になります。

 第三の大きな活動目標は、辟雍会の情報ネットワークを整備することです。辟雍会の活動は全ての会員にすぐに分かるようにし、全ての会員がアクセスしやすい親しみやすいものにすることが必要です。辟雍会の特性の一つは、学芸大学の卒業生と現役の学生・教職員との橋渡しができるという点にあります。こうした特性をうまく機能させるためにも、学芸大学の関係者に辟雍会の情報がすぐに届くようにし、辟雍会情報にアクセスしやすくする必要があります。そして、こうした状況を作り出すために、今期は辟雍会の広報体制を強化し、とりわけ、第二の目標とも関連するさまざまな情報ネットワークを整備する必要があります。会員の中の情報関係の専門家や情報ネットワークづくりに造詣の深い方々は、現役の学生・卒業生を問わず、是非、積極的なご提案をお願いいたします。

 以上、今期の課題・目標に関する私の抱負の一端を申し述べ、微力ではありますが頑張ってまいりたいと思います。会員の皆様からの忌憚のない叱咤激励と幅広いご協力を切にお願いいたします。

「自由・活発に意見交換して、楽しく活動する。」 ―― これを今期の辟雍会活動のモットーとしたいと思います。

 2018年春